もふもふのねこのようなもの

ノルウェージャン推し

リタちゃん、レントゲンを撮る

 

「できれば次の記事も早く書き上げたい」と前回言っていたのは何だったのか。

気づけばまた一か月経ってしまいました。

最近10月なのに12月並みの気温になったりして、本当に調子が出ない。

あと冬だからか常にとても眠い。

 

今回は以前から急いであげたいと思っていた、ある意味お知らせ記事。

リタちゃんの体についてのお話をします。

命にかかわるようなことではないので、身構えずに読んでもらえると幸いです。

 

----------

 

リタちゃんは、好奇心旺盛で欲望に忠実、食べるのも遊ぶのも寝るのも大好きな子です。

ねこちゃんって意外と1歳に近づいてくると急にあまり遊ばなくなるというか、落ち着くってのがあるかと思うんですが、リタちゃんはそんなの知らんと言わんばかりにお迎え当時の元気のままスクスク成長していきました。

個体差もあると思うけど、テオくんはだいぶ落ち着いたし、ブリーダーさんも以前そう言ってたのよね。

 

f:id:marchen96:20221026175602j:image

とっても甘えん坊のかわいこちゃんです。造形美。

 

正確には覚えてませんが、2022年の5月頃でしょうか。

なんか、変。

元気いっぱいで、食欲もあって、おしっこもうんちも問題ない。

だけど、遊びだすと口を開けてすぐにハァハァするのです。

 

ねこを飼ってる方なら常識レベルで知ってることだと思うのですが、ねこが口呼吸するというのは遊びすぎてハァハァする以外には非常にまれなことで、なんなら病気の可能性が高い行為です。

リタちゃんの場合は、遊んではいたものの、遊びすぎてはいない。

遊びだして1分程度でハァハァいうレベルでした。

 

我が家は3階建ての一軒家ですが、1フロアあたりはそこまで広くないので、階段を行き来したり、リビングの端から端を行ったり来たりして遊ぶことが多いのですが、リビングを1往復しただけでもう口呼吸。

確かに走る勢いはすごいけど、この程度でハァハァするのはおかしくない…?と旦那とも話していました。

体が大きく重くなっているのに、昔の勢いのままで走り回っているからなのかな…とこの時は思っていました。

 

それでも毎日ちょっとでハァハァするのを見て、怖くて怖くて色々調べました。

一番可能性がありそうだったのが、「心筋性肥大症」。

これはたぶんねこ飼いさんならみんな聞いたことあるだろうというくらい有名な病気かつ、進行を遅らせることはできても、完全な治療法が確立されていない病気でもあります。

大型の猫種は特にかかりやすいみたいで、テオくんを迎える前に猫種について調べた時にも、ノルウェージャンのかかりやすい病気の中にこの名前があったのを覚えています。

実はリタちゃんはテオくんに比べるとちょこちょこ病院に行っているのですが、その時もお医者さんに何も言われていないし、とりあえず様子見で…という形になりました。

 

時期的にもどんどん暑くなってきてるし、熱中症も考えましたが、24時間クーラーつけっぱなしで26度前後に保たれている部屋で熱中症になるとも思えません。

いろいろ調べていた時に、同じような症状があって病院に行ったら精密検査になり、生まれつき心臓が奇形で、血液が少し逆流しちゃっていたという話をTwitterで見て怖くなりました。

 

病院に連れて行くのもストレスになるしなあともだもだ考えながら日々が過ぎ、7月のとある日。

フォローしていたノルウェージャンの子が、1歳過ぎくらいの若さで深夜に突然呼吸がおかしくなり、急逝したというツイートを見かけました。

「直前までは元気だったのに」という言葉に、とても恐怖を感じました。

この子は5月に心雑音を指摘され、エコー・レントゲン・血液検査をして問題がないといわれ安心した矢先の出来事だったとか。

リタちゃんも2021年の11月末に避妊手術と同時に血液検査をして何も問題はありませんでしたが、問題がなくてもこういうことが起こってしまうんだと、それはそれはもう怖くて。

 

実は過去、テオくんと一か月ほどしか生まれが違わないフォロワーさんのノルウェージャンの子も、1歳過ぎに急な心臓発作で虹の橋を渡ったことがありました。

この子は私が猫垢を作ってから割と最初の方に出会って、飼い主さんにもとても仲良くしていただいていたので、気持ち的にはテオくんの同級生くらいの気持ちでした。

あまりにも衝撃的で、あの時の気持ちは忘れられません。

何か明確な病気じゃないのに、急にいなくなってしまうかもしれないんだ…と気づかされて、その日から死・お別れというものについてとても考えて恐怖を感じるようになりました。

 

この7月に亡くなった子の話が決定打となり、病院に連れていくことを決めました。

過去にも何度か、元気でこれといって症状があるわけじゃないけど気になる点があり、「この程度で病院に行っていいんだろうか?」「この程度で来るなと思われないだろうか?」「ずっともやもやするくらいなら病院に連れて行って、原因があるなら治したいし、何もないならそれでいいって安心したい。でもそれって人間のエゴじゃないか?」と悩んだ結果病院に行ったことがありましたが、今回は命にもかかわるかもしれない。

 

この時は7月なので、外はかなり暑い日が多く、また天気も不安定だったため、雨が降っていなくて比較的涼しい日に連れて行きました。

 

症状を伝え、お医者さんに真剣に診てもらましたが特に心雑音もなく、触診もこれといっておかしな点はない。

でもやっぱり、26度くらいの部屋であれば、走り回ったとしてもそんなにハァハァすることはないはずとのこと。

 

ただ、リタちゃんは家に来た時からほこりなどに弱いのか少しくしゃみが出やすく、その影響もあってか目やにが通常より出たり、鼻のふちに目から流れてきたであろう汁が固まって黒っぽい塊がついていることがよくありました。

病院に連れてくる前に旦那と話し合ったときに、この症状のせいで鼻の穴が通常より狭くなって呼吸がしづらいのではないかという仮説が立っていました。

その症状についても伝えたところ、「確かに少し目やにが多めなのが気になりますね」と目薬を処方してもらう形になり、「1本使い切って、それでも治らなかったらまた来てください」と言われました。

 

この日から毎日、目薬をさすことになったのですが、とんでもなく暴れました。

初日に目薬をさされてびっくりしてから、捕まえただけで「タスケテ…」の表情。

特にリタちゃんは、人間相手でも抵抗するときは全力で爪を出すのでとっても痛い。

また、目薬をさした後に解放すると顔を大きく振ってしまうので、目薬が飛んで行ってしまい、一か月ほどしてもちょっと目やに減った…?と感じるかどうかくらいの効果しかありませんでした。

 

旦那と話し合った結果、まだちょっと目薬残っているけど、これだけの期間やってもあまり変わらなかったし、リタちゃんにとってもストレスだからもう目薬はやめて病院に連れて行こうということになりました。

お医者さんに状況を伝えると、「目薬が全部飛んで行っちゃってだめなら飲み薬にしましょうか…」と今度は一週間分の飲み薬を出されました。

もしこれでもだめなら、その時はちょっとずつ精密検査しましょうともいわれました。

 

結果から言うと、飲み薬も今まで何度かあげてきたものより大きなかけらだったため大暴れしながらも飲ませはしましたが、多少目やには減ったものの、ハァハァする件に関しては特に改善はされず…。

 

一週間後、2022年の8月22日。

また病院に連れて行ってお医者さんと話し合いました。

「レントゲンを撮ることはできるけど、生まれつき心臓に何かあるならここまで順調にすくすく育つことは基本的にないので、撮っても何か異常が見つかる可能性は低いです。こちらとしてはどちらでも、お任せします」と言われましたが、何もしないでまた悶々と悩むよりは、いっそ撮ってしまった方がきっといいだろうし、何かもし見つかれば万々歳くらいの気持ちで「お願いします」とリタちゃんを預けました。

※この病院、ワクチンもレントゲンも特に重大な問題がない限りは基本的に飼い主さんの判断に委ねるよっていう方針なだけで、やりたくないとか適当な病院とかではないので安心してください。

 

レントゲンって意外とさっと撮れるイメージだったのですが、思ってたよりちょっと時間がかかったので、待合室で待ってる間「何か重大な問題が見つかったらどうしよう」と不安でいっぱいでした。

 

「終わりました~」とリタちゃんが連れてこられ、もう一度診察室に入ってモニターでレントゲン写真を見せてもらいました。

モニターの下にあった棚から、ねこの通常のレントゲン写真が載ってる本のページを開いて見せてもらいました。

 

医「ここなんですけど」

私「あっ」

 

f:id:marchen96:20221026175349j:image

 

医「こちらが通常の猫のレントゲン写真なんですが、リタちゃんは通常よりも胸の骨が内側に入っているのがわかるかと思います。これは生まれつきのもので、たぶんこのせいで肺が通常よりも膨らまず、口呼吸になるのが早いんだと思います。心臓の大きさは全く異常ないので大丈夫です」

私「てことは、レントゲン撮ってよかったってことですか…?」

医「そうですね、これは横からレントゲン撮らないとわからなかったです」

 

金額もまあまあするし、ストレスにもなるだろうとレントゲンを撮るのを悩みに悩んだけど、撮って本当に良かったと思いました。

素人目でもパッと見て明らかにわかるくらい、リタちゃんの胸の骨が通常よりも内側に曲がっていました。

命に別状もなく、これによって何かほかの病気が引き起こされることもないとのことだったので、めちゃめちゃ安心しました。

もしそのうち心筋性肥大症になってしまったときには、何か影響があるかもしれないけれど、その時はまたこちらとしてもできる限りの力を尽くすつもりです。

 

お医者さんと話し合った結果、ハァハァしてるときはすぐに遊ぶのをやめる、その代わり遊ぶ回数を増やして、こまめに遊ぶようにするのが一番いいかもということになったので、そうするようにしています。

そもそもリタちゃんじゃなくても、ハァハァしたらオーバーワークだからすぐに遊ぶのやめるのは常識なんだけどね。

 

 

こういうことがあったよって話と、リタちゃんはこういう子というお話でした。

本当はTwitterで報告しようと思ってたのですが、前後の経緯も含めて書きたかったのでブログで更新する形にしました。

いろいろ調べていた時、結構「うちのこもハァハァしやすくて」っていう話を見かけたので、原因が何かわからないから恐れずに病院に行ってみてほしい。

命は一つだけだよ、失ったらもう二度と戻らないからね。

 

今回もここまで読んでくれたあなたに盛大な感謝を。

4,500字とか思ったより長めになってしまった。

感想や誤字脱字報告など、お気軽にもらえると励みになります、とても嬉しいです。

 

11月も近づいてきて、寒いのもそうだけど乾燥もすごいので加湿忘れないようにね。

私は年々肌の乾燥がひどくて、手の甲が常に砂漠。

でもねこ触りたいからあんまりハンドクリーム使えないんだよね、しゃーない。

皆も体調には気を付けてね。

それでは。